尾張浜主、その名前がそのまま画題になっています。
猪飼嘯谷の染筆です。
尾張浜主、奈良末期から平安初期にかけての楽人。舞の名手として名高く、日本雅楽の形成に重要な役割を果たしたとされます。
これは大極殿で行われた最勝会にて、113歳にして舞を舞い、その翌々日には、清涼殿でも同じく舞を舞い、人々を驚かせ、天皇に御衣を下賜された。と伝承される故事を描いたものです。
“年寄だからと言って逼塞(ひっそく)してなどおりましょうか。草も木も栄えるこのめでたい時節に、出て行って舞いましょう。”という意味の歌。
猪飼嘯谷、谷口香嶠(こうきょう)に四条派をまなぶ。歴史画が多い。京都出身。
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